内科
年末からポツポツインフルエンザの患者さんが出ています。昨日の休日診療でも数名出ています。通年では学校が始まって1月中旬くらいから流行してきます。発熱してから数時間経過しないと陰性と判定される場合があるので、インフルエンザの症状(高熱・ぐったり・関節痛など)が出ても待てそうであれば、まずは安静とこまめの水分補給に努めましょう。検査を受けるタイミングには注意が必要です。発熱してすぐに来院しても検査ができないことがあります(富士ドライケム IMMUNO AG1では早期検査が可能ですが時間がたったほうが精度があがります)抗インフルエンザウイルス薬は、発症後48時間以内に服用しないと十分な効果が期待できません。抗インフルエンザウイルス薬の効果がない場合もあります。全身状態に注意して下さい。熱は上がったり下がったりすることもあります。感染拡大を防ぐため、学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」が原則的なインフルエンザによる出席停止期間と定められています。
2016年1月4日 11:33 AM | 内科 - 小児科 | コメント
(0)
SNSで知り合いの先生からの情報です。野球観戦で「熱中症にかかってしまった」とツイートした人がいました。暫く休んだら回復した、と報告してフォロワーを安心させたものの、その翌日の「頭が痛いのと吐き気。一昨日の熱中症がまだ治りきっていない。」という呟きが、最後の更新になってしまいました。実は熱中症などではなく、脳卒中で亡くなっていたのです。熱中症と脳卒中の初期症状はとても似ていて、脳卒中は夏に多く発症します。
鑑別はFASTという、チェック法が提唱されています。Face 「顔のまひ」。歯が見えるぐらいの笑顔になってもらって下さい。この時、普通は口の両側が上がるのに、片側だけ下がったり、歪んだりする。Arm 「腕のまひ」。両腕を水平に挙げてもらって下さい。この時、片方だけ下がっていないか。Speech 「言葉の障害」。ろれつがまわらない、言葉が出ないなど。これら3項目の一つでも当てはまったら、脳梗塞の疑いがあります。Time「時間」、症状に気づいた時刻を忘れず、すぐ119番して下さい。
脳梗塞にも熱中症にも共通の予防法として、やはり十分な水分を取ることが、まず効果的とされています。喉が渇いたという自覚が無くても脱水症状は起きますので、特に起床直後、入浴前後や就寝前には、コップ一杯分は水分を取るようにしましょう。
http://www.j-cast.com/2015/07/27241229.html
http://blog.livedoor.jp/qmanews/archives/52136538.html
2015年8月17日 5:12 PM | 内科 - 院長 | コメント
(0)
伝染性紅斑(りんご病)の患者さんが多くみられるようになりました。こどもには強い症状は出ないのですが妊婦さん(おなかの赤ちゃん)は要注意です。また感染する時期が発疹の出る前なので流行を食い止めるのが厄介な疾患であります。
ほほや手の外側にレース様紅班(正常な皮膚と紅斑が入り組んでいる・網目状)が特徴です。バルボウィルスB19が原因で胎児に感染すると胎児水種を起こすことがあります。胎児水種とは赤ちゃんのむくみが非常に強くなることで、重症例の場合胸やおなかに水がたまり心臓に負担がかかり命の危険もあります。風邪の症状が出た後に(小さい子は症状が出ないこともあります)紅斑が出るのですが発疹が出た時期にはほとんど感染力がないので、隔離など二次感染予防の必要はありません。風邪の症状のあるウイルス排泄期には特徴的な症状を示さないので、妊婦さんは、流行時期に感冒様症状の者に近づくことを避け、万一感染した場合には、胎児の状態を注意深く観察する必要があります。欧米では妊婦に感染は約0.25-1%に成立すると考えられており、その中で2-10%が胎児水腫となるとされています。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/06/20p6pb00.htm
http://sickchild-care.jp/point/7524/
2015年7月1日 11:29 AM | 内科 - 小児科 - 院長 | コメント
(0)
★★講演会「さまざまなアレルギーと対処法」開催のお知らせ★★
平成26年11月20日木曜日 東松山市内の野本コミュニティーセンターにて13時30分から15時30分に当院副院長、星理恵による「さまざまなアレルギーと対処法」(東松山市社会福祉協議会主催)の講演を行います。
副院長は埼玉医科大学付属病院のアレルギーセンターにて最新のアレルギーの勉強をしています。今回は様々なアレルギー(喘息・花粉症・アナフィラキシーなど)について、またその対処法についてみなさんにわかりやすくお話ししたいと思います。対処法の一つにエピペンというお薬があり、その模型をつかった講習も行う予定です。
成人病(糖尿病や高血圧)についてもお話ししたいと思います。
参加には整理券が必要になりますので、詳しくはチラシをご覧ください
2014年11月13日 3:53 PM | アレルギー - 内科 - 副院長 | コメント
(0)
普段元気にしている方でも、気候の変化や体調の変化、持病の悪化などちょっとしたことがきっかけで、肺炎にかかる可能性があります。 また、高齢になると、急激に重症化してしまうリスクがあります。 さらには、死に至る場合もあるのです。 肺炎の症状は、ご本人にとっても、もちろんつらいものですが、ご家族の方にとっても、心配であることとともに、介護などのご負担がかかるのも事実です。 そのような肺炎の深刻さを、国も重く受け止め本年10月より定期接種への取り組みがはじまりました。 定期接種の対象者は、年度により決まっていますが、そうした制度を利用し、肺炎の予防につとめることで、65歳以上の方が入院や通院をすることなく元気で暮らせるよう、 どうか、気にかけて差し上げてください。 最近の65歳は、本当に元気な方が多く、「まだまだ元気」「自分だけは大丈夫」と 思っている方もたくさんいらっしゃいます。 ですが、若い頃より抵抗力(免疫力)は低下しているものです。 過信せずに、早めの予防を、呼びかけてあげてください。 ご家族や、ご親族でなければ言えないこともあります。 どうか、65歳からの肺炎予防について、気にかけていただけますよう、 お願いいたします.
1.定期対象者
1. 65歳の方
2 .60歳以上65歳未満で、心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能の障害又はヒト免疫不全ウイル
スによる免疫の機能の障害を有する方(身体障害者1級)
2. 特例対象者
3. 各年度の3月31日までの間に、65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳100歳と
なる方(平成26年度から30年度までの5年間に限ります。)
4. 平成26年3月31日において100歳以上の方(平成27年3月31日まで)
http://www.haien-yobou.jp/
http://www.city.higashimatsuyama.lg.jp/soshiki/kenkofukushibu/kenkosuishin/menu/immunization/ks_31.html
2014年11月10日 8:48 PM | 内科 | コメント
(0)
子どもの急な発熱、下痢、嘔吐などの症状に対し、家庭での対処方や受診の必要性について、電話で相談ができる埼玉県のサービスがあります。♯8000もしくは048-833-7911(月曜日~土曜日 午後7時から翌朝午前7時まで 日曜日、祝祭日、年末年始 午前9時から翌朝午前7時まで )それに加えて『大人の救急電話相談』も開設されました。#7000もしくは048-824-4199(18時30分~22時30分) 救急車で病院に行ったほうがいいか迷う場合(火急な場合は除く)や寒い中真夜中に大きな病院に行ったほうがいいかどうか迷う場合などご利用ください。07年に開設した小児専用の相談電話「#8000」は13年度に4万9168件の利用があったが、79・3%は「すぐ医療機関を受診する必要はない」と判断されたということです。夜間に救急病院に患者さんが集中してしまうと、病院の負担も大きくなり、また救急医療を本当に必要としている方の処置が遅れてしまいます。また夜間病院に行くということは労力を要します。電話をすることで患者さん、そのご家族の不安が解消され寒い中病院にいかず翌日まで待って受診することができます。http://www.pref.saitama.lg.jp/site/shaapu7000/
2014年11月5日 10:57 AM | 内科 - 小児科 - 院長 | コメント
(0)
開業して5年たち診察時間などいろいろなことが変わってきました。内科と小児科の時間も異なるため混乱させてしまうことも多かったと思います。かなり見やすくなったと思います。順次入れ替えております。(次は看板を直さなくては。。)
2014年10月14日 12:25 PM | 内科 - 小児科 | コメント
(0)
先日Symposium on Allergy in Saitama にてお勉強してきたので、皆様に還元したいと思いご報告申し上げます。テーマは「アレルギー性鼻炎の最新治療 薬物療法から舌下免疫療法」でした。簡単に解りやすく伝えられれば嬉しいです。
まず、免疫療法はWHOが、唯一の根治療法と位置づけているすばらしい治療です。今から100年前、ヨーロッパで始まりました。日本でもアレルギーを専門にしているDrならできると思うのですが、アレルギー施設アンケートでも、実施可能率31%。これは、やればできるかな%なので、実際やっている施設は、とても少ないのが現状です。何故でしょう。副作用のアナフィラキシー対策がとれなくてはならない事や、保険点数の設置がなく、てまひまが、かかる割に赤字治療であるというのが本音かと思います。さらに効果の評価が難しく、研究レベルの炎症細胞以外で、身近に測れる数値がない。QOL(生活の質)で見るしかなく毎年飛散量が違うので患者さん自身の効果判定がやや難しいというデメリットもあります。しかし、実際8割位の患者さんにはとっても喜ばれており、当院にて開院当初から皮下免疫療法を続けておりますが、アレルギーに専門的に携わるものとしてとてもやりがいを感じております。
このたび認可された舌下療法ですがヨーロッパでは、30年前から皮下療法が開始され1986年には液体(舌下)療法が始まり、今やタブレットの投薬治療も行われております。舌下療法に関しては日本でも2005年から治験等が開始されております。
実際の治療方法は?365日毎日 自宅で舌下し、2分間保持していただき飲み込みます。受診は月に1回。少なくとも最低2年間。3年間位の治療継続は必要とされる見込みです。まだ保険点数や価格は決まっていません。
どんな方が、受けられるの?① 検査にて陽性反応②薬でのコントロール困難。③注射に適さない④長期寛解を望⑤12歳以上あとは、・長期間の治療を受ける意志がある。・免疫療法の特性を理解できる(終了後効果が減弱する可能性がある)・副作用についての理解可能な方でしょうか。当院にても、花粉非飛散期開始時期 6月を目処に開始できるようスタッフ一同頑張りたいと思います。
2014年2月1日 1:24 PM | アレルギー - 内科 | コメント
(0)
市役所の方から昨年11月におこなった痛風予防教室の写真を頂いたのでUPします。アンケートもいただき、まあまあよかったに高% ご評価いただき、とてもうれしいです。
この間の1月26日の日曜日は、アレルギーの資格試験を受験しました。結果はどうあれ、院長(主人)に12月と1月の日曜日はほとんど子守を頼み、一応試験が終わりました。家族で乗り切った感があります。忙しいママですが、これからもがんばるぞ~。
皆様 今 インフルエンザ流行中ですね。 クリニック滞在時間を短くすべく私達もがんばっております。
2014年1月29日 11:44 AM | 内科 - 副院長 | コメント
(0)
富士ドライケム IMMUNO AG1導入しました。昨年までは当院ではインフルエンザ疑いの方は発熱後8時間までは検査をしない(翌日来ていただく)。インフルエンザ早期は体のウィルスの量で検査が偽陰性(つまりインフルエンザでも陰性と出てしまう)可能性がありました。また新型インフルエンザの死亡率も日本は他の国に比べてかなり低く、早期検査早期治療の重要性もわかってきています。
富士ドライケム IMMUNO AG1は早期でも写真技術の応用によりウイルスの検出感度を向上させ、ウイルス量が少ない発症初期の検体でも検出が可能になるとのことです。
いいことと悪いことがあります。1.ぐったりしている方や小さい子などで発熱早期でも診断ができ治療ができる可能性がある。重症化を防ぐことができる。 2.翌日くる手間が省ける。
3.検査に時間がかかる。1回の検査で最長で15分かかるのでこの検査を希望される方が複数いる場合場合30分以上は待つ可能性もある。
現在は1台しか導入してませんので、まずは早期の患者様に限り使用します。希望される方はお待ちになるかもしれません。今日導入したばかり、また詳細はブログに書いていきます。
http://fujifilm.jp/business/healthcare/chemical/immuno/ag_cartridge/index.html
http://www.youtube.com/watch?v=DDGHS-Errj4&feature=player_detailpage
2013年12月3日 11:07 PM | 内科 - 小児科 - 院長 | コメント
(0)
« 前ページへ
次ページへ »