不活化ポリオ

不活化ポリオワクチンの4種混合について

不活化ポリオワクチンを接種開始して10カ月位たちます。おそらくは数百人以上の方に接種してきました。

そろそろ3回目の方が出てきます。3回目は4種混合で代用できるかについて問題はないと書きましたがその補足です。

今秋に認可されるワクチンは4種混合(DPT+不活化ポリオ)と言われてます。

単独ワクチンは4/19認可されました。認可されたワクチンはソーク株で輸入ワクチンと同一のものです。

ポリオワクチンにはセービン株とソーク株と2種類あります。輸入ワクチン(サノフィ)はソーク株です。

(経口生ワクチンはセービン株です)

互換性については調査中であり、あるのではとされてますがまだ不明です。

現時点の情報では1回でも単独ワクチンをやった方はそのまま4回目まで単独ワクチンをやったほうがよいと思われます。

(噂ではDPT-IPVは武田がセービン、第一三共北里がソークの様ですが。。。。)

新しいことが分かったらブログにまた書きます。

単独ワクチンが認可され、輸入ワクチンは在庫限りとなります。在庫はありますので問い合わせてください。

流通されるまで接種は続けます。

公費になるかは不明ですが公費になれば認可されたワクチンを地元でうてればいいと思ってます。

接種が終わった方で不明なことがあればお問い合わせください。

あと最近問い合わせが多いのが生を組み合わせたいという問い合わせです。

現在のIPVは改良されたeIPVであり免疫持続期間も長くなったとされたいます。

生ワクチン、不活化ワクチンのメリット、デメリットを考え接種をかんがえてください。

http://hoshiclinic.jp/blog/?p=400

ワクチンに関する情報は刻々と変化していく可能性がありますので動向を見て下さい。

(2012.4.26改訂)

神奈川県が不活化ポリオワクチンの接種を始めました

一刻もはやく公費で無料で受けれるようになるといいなと思います。(B肝やおたふく、みずぼうそうも。。。)

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kanagawa/news/20111216-OYT8T00099.htm?from=popin

ポリオの予防接種を巡り、神奈川県は15日、独自に輸入した未承認の不活化ワクチンの接種を始めた。

小児科医らが輸入して希望者に接種するケースはあるが、自治体主導で輸入、接種するのは全国で初めて。

ウイルスの病原体を弱めて作った生ワクチンでは、まれに生きたウイルスによってポリオに感染するが、不活化ワクチンはウイルスを殺して作るため、生ワクチンより安全性が高いとされている。国も不活化ワクチンに切り替える方針を示しているが、県は一刻も早い導入が必要と独自の輸入に踏み切った。

公費負担で無料の生ワクチンに対し、6000円の自己負担となるが、県によると、14日現在で1415件の申し込みがあったという。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011121600381

小宮山洋子厚生労働相は16日の閣議後の記者会見で、「来年秋の(予防)接種に間に合うよう指示した」と述べ、前倒しする考えを示した。同省はこれまで、導入時期は早くても2012年度末としていた。

不活化ポリオ2回終了した方へ

不活化ポリオ2回終了した方へ

3回目は2回目の終了後1年後(8ヶ月後)が望ましいです。(618カ月の間に接種してください

接種方法でフランス式とアメリカ式があります。当院では最初に1~2カ月間隔で2回接種するアメリカ式を行ってます。(母子手帳に貼っている別紙参照です。全4回)。日本はおそらく1~2カ月間隔で3回接種し1年後に4回目をうつフランス式を採用します。(DPTと同じ間隔です)フランス式を希望される方は申し出てください。(うつ時期の違いだけです。ポリオは国によって、流行状況などによってうち方、回数が異なります)(実際フランスでは後3回うちます)

2012年9月に不活化ポリオ単独ワクチン(輸入ワクチンとまったく同じものです)(ソーク株 IMOVAX サノフィパスツール社)2012年11月に4種混合(DPT+不活化ポリオセービン株)が導入される予定です。現時点の情報では1回でも単独ワクチンをやった方はそのまま4回目まで単独ワクチンをやったほうがよいと思われます。

(ポリオワクチンにはセービン株とソーク株と2種類あります。輸入ワクチンはソーク株です。(経口生ワクチンはセービン株です)互換性については不明であり現在調査中のようです。その結果によっては同じ株の注射をしたほうがいいかもしれません。)

(噂ではDPT-IPVは武田がセービン、第一三共北里がソークの様ですが。。。。)

輸入ワクチン3回目は当院で3000円になります。(思ったより大勢の方に来ていただいたためです)接種希望の方はその時期に相談してください。ただし認可されたワクチンが流通し始めてからは当院で現状の輸入ワクチンは接種できない可能性があります。

(認可ワクチンの値段はまだ不明です。)単独ワクチンが公費になればいいなと思ってます。

問い合わせが多いのが生を組み合わせたいという問い合わせです。現在のIPVは改良されたeIPVであり免疫持続期間も長くなったといわれています。

生ワクチン、不活化ワクチンのメリット、デメリットを考え接種をかんがえてください。

http://hoshiclinic.jp/blog/?p=828

(2012.4.26改訂しました)

当院で不活化ポリオ3回目は値下げをいたします。

不活化ポリオをはじめてまだ2カ月ですが予想以上に予約が来ました。

希望される患者さまの親御さんと話し当院でも導入しました。

接種を始める前は実は少し不安(未認可のところが)でした。がいろいろな先生に聞いてポリオのMLも見て、文献を読んで進めてきました。

この辺では東松山はもとより川越やふじみ野、鴻巣などからうけに来ていただいてます。

長野からきていただいた方も2名いました。

3回目は2回目が終わってから6-18ヶ月後、そのころには認可のワクチンが出ているか不明です。出てればいいですが。。値段なども未定です。

認可されるまでワクチン接種を待つことは、2次感染(ポリオを飲んだ子の便からのウィルス感染)を考えると少し危ういです。

以上より当院では不活化ポリオを当面続けます。

遠方よりお越しいただいた方もあり3回目は3000円に値下げいたします。(当院で2回接種した方です)。

3回目は無料で地域で受けれるといいのですが。。不明なことがあれば連絡ください

現在の不活化ポリオ接種の状況 

ワクチンが来週に届くと連絡ありおそらく6/18に再開になると思われますしました。

順番に連絡する予定ですしています。まだ連絡がない方は当院に連絡してください。

また留守電になり連絡が取れない方が数名います。

在庫が入りましたので現在はお待ちにならないで接種できます。

VAPP(ワクチン関連麻痺性灰白髄炎【ポリオ】)の発症リスク

VAPP(ワクチン関連麻痺性灰白髄炎【ポリオ】)は昨年までの10年間に15症例あり(もっと多いかも??)、IPV(不活化ポリオワクチン)の早期導入が求められています。現在、4社(国産IPV使用の微研、化血研、武田、サノフィのIPVを使用する北里)が治験中で、23年度末頃より順次、薬事申請される見込みです。また、この承認に遅れることなく単抗原IPVワクチンを導入する予定と発表がありましたが詳細はまだ未定です。

今年も東京都で、0歳の男児でVAPPの報告があったようです。

http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY201106040162.html

予防接種後の4月中~下旬に、右足のまひや発熱などの症状が出たという。便から検出されたウイルスは国内で使われるワクチン由来のものだった。5月に医師がポリオと診断した。

VAPPは以下の人に多いので注意が必要です。

Ⅰ:OPV(弱毒化経口生ワクチン)初回内服者 Ⅱ:男性⇒S50~52年生まれの母親より父親にも注意を促す。 Ⅲ:B細胞免疫不全者   Ⅳ:OPV内服1か月以内の筋組織損傷は頻度増加報告あり   (同期間中は筋注、緊急性を要しない手術は避ける)  Ⅴ:乳児肛門周囲膿瘍

当院のポリオワクチン接種について

前回の不活化ポリオワクチン導入について(http://hoshiclinic.jp/blog/?p=363)の続きです

具体的な接種回数など書いておきます(2011.12.2改訂しました)

ポリオワクチン接種間隔

国によって期間や接種回数が異なってます。この2つが推奨されますがそのほかのやり方も相談に応じます。

接種方法 1

(1回目) 初回                   不活化ワクチン
(2回目)4~ 8週後     不活化ワクチン
(3回目) 2回目から半年後~18ヶ月後    不活化ワクチン {もしくは生ワクチン(定期接種)}
(4回目) 4~6才頃 不活化ワクチン{もしくは生ワクチン(定期接種)}

接種方法2 (DPTに準じた同時接種も可のやり方)
(1回目) 初回      不活化ワクチン
(2回目) 4~8週後    不活化ワクチン
(3回目) 2回目から4~8週後  不活化ワクチン
(4回目) 3回目から1年後        不活化ワクチン
その後、未成年のうちは5年ごと、成人は10年ごとに1回

1.  のメリット(生ワクチン併用について)

お金がかからないこと。(不活化2回分)

下記の移行段階に日本が今いるということ。(生から不活化に突然変わるのは難しいのでしょうか?)

4回うって免疫がしっかりつく(4回以上が推奨されます)

デメリット 生ワクチン接種する 幼稚園に通園中の場合注意を要する。

将来的に生ワクチンが残るかどうか

2.のメリット

生ワクチンを接種しない デメリット お金がかかる

当院では1の不活化ワクチン(アメリカ式)を推奨してます。

WHOが勧めるポリオワクチンの移行スケジュール
(1) 初期段階: 生ワクチンを4回以上接種する。

(2) 移行段階: 不活化ワクチンを2回、生ワクチンを2回接種する。

(3) 完全移行: 不活化ワクチンを4回接種する

※ すでに1回生ポリオワクチンが済んでいる場合は不活化ポリオワクチンを3回うちます。

◎成人のポリオ接種

S50~52年生まれの方は、定期接種で2回接種していてもポリオの免疫が低い方が多いことが判明しています。お子さんや、お子さんのお友達がポリオを飲む前に1回追加することが推奨されます。
子供の時に2回接種している方は不活化ポリオを1回追加してください。子供の時に1回も接種していない方は、不活化ポリオを3回おすすめします。

(2回目)1回目より 2ヶ月後

(3回目) 2回目から12ヶ月後

 

下記のリンクも参考にしてください。(不活化ポリオワクチンのソーク・セービンについて書いてあります。)

http://hoshiclinic.jp/blog/?p=828

ワクチンに関する情報は刻々と変化していく可能性がありますので動向を見て下さい。

不活化ポリオワクチン導入について

以下の理由から不活化ポリオ導入を予定してます。輸入になるので1ヶ月後(5月)からとなります。公費にならず費用がかかります。費用はまだ未定です。また健康被害救済制度はありません。(輸入ワクチン副作用被害救済制度はあります)。接種希望の方は連絡をください。

●ワクチンの接種回数
ポリオワクチンの接種回数は、WHOの最低基準で3回とされていますが、日本で定期接種として受けられるのは、2回だけです。日本以外では2回の国はありません。このため、日本では抗体が不充分な人が多いといわれていて、流行国に行く場合は、最低3回、できれば4回接種する必要があります。なお、ポリオワクチンには2種類あり、日本を含むワクチン後進国では生ワクチンで、欧米などの先進国では安全性が高い不活化ワクチン(注射)です。回数の数え方は、どちらを受けても1回と数えます。
●ワクチンの安全性

生ワクチンはウイルスの毒性を弱めて作る。予防効果は高いが、接種した本人にまひ症状が出たり、他人に移したりする危険性がある。WHO(世界保健機関)は、生ワクチンでは100万人に2~4人のポリオ患者が発生すると警告している。

一方、不活化ワクチンはウイルスから毒性を取り除いて作り、接種によるポリオ発症や二次感染はない。安全性の高さから、日本を除く先進国では不活化ワクチンが使われている。

http://www.know-vpd.jp/children/va_fk_polio.htm