インフルエンザ流行間近

いつも例年、この時期からインフルエンザが流行してきます。下のリンクを参照してください。毎年書いていますが注意することがあります。

1.発熱してもあわてない 「インフルエンザかどうか心配で」と夜間に大学病院にかかる方がいらっしゃいます。発熱して数時間は経過をして検査をすることが望ましいとされます。体のウィルスの量が少ないと検査をしても陰性に出ることがあるからです。夜寒い中遠いところに行っても検査を行わない場合があります。翌日まで待って受診してください。(ぐったりしていたり痙攣をおこしたりなどは別です 全身状態を観察してください)

2.発熱の時期に注意する 発熱後48時間を過ぎると抗インフルエンザ薬がききづらくなります。インフルエンザは薬を飲まなくても治りますが投薬すれば有熱期間は短くなります。

3.点滴について TVでインフルエンザの点滴のCMが流れてますが当院では重症度に合わせて点滴の治療をしています。インフルエンザの点滴の薬は第一選択ではなく補助的に使います。

4.投薬をしても熱が下がらないこともあります。また3.4病期に再発熱をきたすことがあります。抗インフルエンザ薬はインフルエンザの増殖を抑える薬です。ウィルスが体の中で増えきった後では効果は薄く、また発熱も免疫の反応で発病して何日かたってから起きることもあるからです。

5.ワクチンについて インフルエンザはは現在AH1 AH3 Bと3タイプ流行してます。一度かかっても再度かかる可能性もあります。一度かかってもこれからワクチンを打ち始めることは有効であるかもしれません。ただしワクチンは12月には打ち終わっていることが望ましいです。

6.当院にて今シーズンより富士ドライケム IMMUNO AG1導入しました。これによりインフルエンザの早期検査が可能になりました。前述したとおりインフルエンザの早期検査では約50-60%の方しか陽性に出ないというデータがあります。この機械をつかうと80%に引き上げられるというものです。早期に検査をすることがいいというわけではないですが、親御さんの2度手間を減らす、ぐったりした子をはやく投薬できることなど期待が持てます医師の判断により検査しています。

7.インフルエンザの登校登園の基準があります。「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで」(乳児)
「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで」(学童以上) 働いている親御さんなど病児保育を活用してください。

http://www.pref.saitama.lg.jp/site/surveillance/srv-flu.html#flu-saitama

矢印は2014年第1週(2013年12月30日~2014年1月5日)です489708