10月2016

10/28 MR 日脳ワクチンについて

日本脳炎と麻疹風疹ワクチンは流通が安定しつつあります 日本脳炎は2回目の方、公費の期間ギリギリの方の予約を受けつけます。麻疹風疹ワクチンは1期2期とも予約を受け付けます。その以外の方はもうしばらくお待ちください。ご迷惑をおかけします。

インフルエンザのインターネットの同時接種予約はMR日脳ともできないようになっています。インフルエンザの予約を取られている方で同時接種を希望される方は申し訳ありませんが電話をして予約をお取りください。

病児保育室ピッピ開放

10月29日(土)9:00~11:30当院2階病児保育室ピッピで親子で遊べます!

ピッピの利用を検討されてる方もそうでない方も大歓迎です☆

予約も不要ですので気軽に遊びにきてくださいね♪

尚、通常の病児保育はお休みです。

RSウィルスとマイコプラズマ

最近外来では咳の出る風邪が多くみられます。その代表格RSウィルスとマイコプラズマをまとめてみました。
RSウィルス(Respiratory syncytial virus)は主に呼吸の症状が起こる感染症です。冬季に流行し、乳児の半数以上が1歳まで、ほぼ100%が2歳までに感染します。一度かかっても終生免疫を持たずその後も感染をおこします。感染すると鼻汁、咳、発熱などのいわゆるかぜ症状が現れます。下痢が見られることもあります。その後気管支炎や肺炎に進行すると発熱の持続、咳が強くなる、喘鳴(ぜーぜー)、多呼吸(呼吸がはやくなる)などみられます。大人こども両方かかりますが外来では6か月以下の子では要注意と話しています。さらに3か月以下の子は無呼吸も起こすことがあり注意です。6か月以下でRSの所見がある児や気管支肺炎を疑う児はRSの検査を行います。RSの治療薬はありません。咳がひどい場合は喘息に準じて吸入を行います。1,2歳でも症状がひどいときは入院することがある病気です。RSウイルス感染症の重症化を防ぐシナジス注射がありますが保険治療となる適応がります
マイコプラズマ感染は細菌とウィルスの間に位置するMycoplasma pneumoniaeが引き起こします。初期は発熱、乾いた咳など風邪の症状が見られます。時間の経過とともに咳はしつこい湿った咳となり長い間続くようになります。咳がひどいわりに聴診しても肺の雑音が入らないことがあります。5歳ごろから学童にピークがあり成人もかかります。RSと違い乳児期では重症化はしないとされています。診断は採血で行いますが結果が出るまで時間がかかるため投薬して様子を見ることがあります。マクロライド系、テトラサイクリン系などの抗生物質を用います。テトラサイクリン系抗生物質は歯の黄染を起こすことがあり乳児には長期投与はしません。自然治癒することもありますが学童では肺炎など起こすことがあるためマイコプラズマを疑った場合抗生剤を投与します。細菌の肺炎とはレントゲン像が異なるため昔は異型肺炎と呼ばれていました。肺炎があり呼吸状態が悪ければ入院する病気です。

基本はうがい手洗いです。寒くなり乾燥も見られてます。体調を崩されませぬようご留意ください。

病児保育施設連絡会

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病児保育施設連絡会に看護婦の内田、保育士の大野と昨日行ってきました。小笠原先生の胃腸炎の話やほかの病児保育施設のお話が聞けました。当院でも病児保育を始めて3年がたちます。開設当初は利用者も少なかったのですが現在は連日利用者がいらっしゃいます。病児より病後児のほうが多いです。小児科外来で診察していると咳が長くなる子、回復に時間がかかる子など様々、また病気でもそれは同じで胃腸炎や気管支炎など長引く病気もあり経過も様々です。そういった場合でも病児保育を利用していただきたいと思います。また病児保育は保育プラス看護と様々な知識やスキルが要求されます。今よりも今もより質のいいものにしていきたいと考えています。来年は病児保育ピッピが病児保育施設連絡会の幹事となります。遠方から来られる方も来てよかったと思える会にしたいと思います。