RSウィルスとマイコプラズマの流行について

8月後半くらいから当院でもRSウィルスが1週間で数人くらい見られていました。最近は保育園で流行がよく聞かれています。埼玉県ではRSウィルス流行中です。

RSウィルスは咳や鼻水を引き起こすウィルスです。乳幼児には肺炎や細気管支炎など呼吸障害を引き起こすことがあり注意が必要な感染症です。お兄ちゃんやお姉ちゃんがかぜをひいてそのあとに赤ちゃんがゼイゼイを引き起こすパターンが多く注意が必要です。簡易検査で診断ができます。このウィルスに対する治療薬はなく対症療法となります。冬に通常流行する感染症です。夏に流行するのは珍しいですね。(沖縄は夏に出ることがあると聞いたことがありましたが。。。)

マイコプラズマも昨年から流行してます。年長児にかかることが多い、これも咳を主体とした感染症です。肺炎になることもあり注意が必要です。マクロライド抗生剤など使用できる抗生剤が限られています。耐性菌が話題になっています。 採血を行い抗体価を測定することで診断します。(できれば2回採血を行いペア血清で診断する)

 

いずれの場合も呼吸状態を観察することが大事となります。症状が続くなどあれば相談してください。

卵白アレルギー(プロバビリティカーブ)

最近木曜日の休診日に食物負荷試験の見学に行くことがあります。

卵白、小麦、ミルクなど 卵白はパウダーをかぼちゃパウダーと混ぜてペーストにして負荷をしていました。かぼちゃと混ぜるとこれが結構おいしくなる(卵の味が隠れる)いろいろ工夫されています。(小麦はうどんミルクはスキムミルクを使うようです)以前このプログにも書いたのですが、目標を決めて一口から初めて15分ごとに増やします(1/64,1/32,1/16,1/8,1/4,1/2)

卵白アレルギーは乳児期に発症した場合は耐性を獲得することが多いとされてますが、耐性の獲得には個人差があることあることや、3歳までの食物除去解除率は卵白31%(大豆78% 小麦63% 牛乳60%)と低値であるというデータがあります。

特異的IgEが高くなる=食物負荷試験で陽性になるという構図が卵白・牛乳には当てはまります。(小麦・大豆では当てはまりません)負荷試験で95%が陽性になる特異的IgEの数値が卵白 1才未満 13.0 1才 23.0 2才以上 30.0 牛乳 1才未満 5.8 1才 38.6 2才以上 57.3  年齢が小さいほうが低い抗体価で症状がでます。

 

プロバビリティカーブを活用して、 食物経口負荷試験のリスクを評価する ことができます。

http://www.erca.go.jp/yobou/images/uploads/kanjazensoku/ap027.pdf

当院では乳児期に発症した卵白アレルギーは(イムノファスト(簡易検査))で診断を付け、その後は半年ごとの検査、もしくは1~2歳で少しづつ食べることを勧めていました。しかし重症(湿疹がひどい、アナフィラキシー症状があるetc)は耐性獲得までは採血をして特異的gEを出して十分に経過をみる必要があります。負荷試験も当院で可能ですが様々なリスクがあります。入院して((他院で)行ったほうがいい場合もありますので相談してください。