小児のコロナウイルスの症状・電話診察について

ざっくばらんに大きい子(年長以上くらい)が高熱39度以上が2日間続いてぐったりします。ただしこう流行してくると3,4歳の子でも家族に症状がなくても陽性例が見られます。無症状でも陽性(不顕性感染)がいる以上どうにもできないし流行は続きます。キットにも限りがあり発熱者全例検査はできません。

また最近多いのが電話診察です。当院ではコロナ感染拡大防止のため他院でPCRをされて結果待ちの場合電話診察となります。(家族が検査待ちの場合も同様です)家族が陽性の場合も同様です。場合によっては2か月の子でも電話診察となります。こういう症状があればまた連絡してとお話はするのですがもう異常事態だと思います。いろいろ気になることあれば連絡してください。新潟大学の小児科(いつも引用させていただいてます。またまたスイマセン)よりの資料を貼り付けいたします。参考にしてください。

http://www.niigata.med.or.jp/file/covid_child1.pdf

http://www.niigata.med.or.jp/file/covid_child1.pdf

MIS-N(新生児多系統炎症性症候群)

小児ではコロナウィルス感染症は軽症とされてますが 、多系統炎症性症候群(
MIS-C ) という川崎病に似た症状を引き起こすことが知られています そのなかで MIS-N(新生児多系統炎症性症候群)という病態も報告 されています。

MIS-Cの診断基準(CDCorWHO)を満たし、日齢28前にSARS-CoV-2感染が確認された例 をまとめたものです。 発熱(17名、36%) が少なく 心血管障害(36名、77%) が多いのが特徴 まだまだいろいろなことがわからないウイルスですがこういう重症例もあることも知らなければなりません

https://note.com/flight13/n/nb3196d1e82c8

現在流行している病気(7/16)

ちなみに院長 この間50歳となりました いよいよ大台です

さて最近の外来で思うのはいろんな風邪が流行っているということです。どんな風邪が流行っているのか。。

1. ヒトメタニューモウイルス 熱が4,5日続く ゼコゼコする咳をともなう 対処療法のみだが咳がひどい場合は要注意

2. 夏かぜ 発熱は1,2日だが種類によっては5日続くものもある 熱のわりに元気 手足口病も夏かぜ 最近この辺りでは手のひらや足のひらではなく前腕や下腿にポツポツでるケースが多い

3. コロナウイルス インフルエンザのような症状 高熱が出てぐったり のどがとても痛い だるい ただしそれに当てはまらないこともある 東松山では急に多くなっている印象はないがこの先要注意 全身状態を見ることが大事 風邪症状だけで検査をするときりがないですが症状だけでコロナではないと見ることはできない。検査するタイミングが重要。小さい子供がポッとかかるケースはあまりないように思える。

4. 突発性発疹 1歳前後にかかる もしくは2歳近く 熱は3日前後 5日くらいも 症状は軽い風邪症状 下痢 熱が下がって発疹が出て診断

5. 胃腸炎 無理せず回復を待ち水分が取れるようになってから食事 水分もはかないように少しづつこまめに(スプーンを使うように)

皆さんお大事に

休日当番(5/5)

5/5 当院が休日当番になります 当院は 埼玉県指定 診療・検査医療機関ではなく、コロナウイルスのPCR検査、治療はできません。(息苦しいなど酸素飽和度を測定したり感冒薬の処方などできますが)。また発熱など疑いのある方は車内待機となります。

当番医は小児科専門医なので小児に関することは診察いたしますが発熱がある場合は一報いれてから来院してください。

https://www.pref.saitama.lg.jp/a0701/covid19/consulting_service.html

コロナウイルスワクチン 

小児のコロナウイルスワクチンについて悩まれている方が多いと思います。このウイルスは小児には軽症例が多く実際うちでも抗原検査を行い十数人陽性が出ました。自主的に電話でフォローアップを行いましたが2,3日で軽快したかたがほとんどです。しかし生後数か月の児は川崎病のような症状が出て1週間発熱が続き入院しました。また、家族で感染が広がったり、咳など症状に苦しんだりする方もいました。オミクロン株感染はインフルエンザのような症状といいます。高熱でつらく、ある専門家のお話ではワクチンの副反応よりコロナの症状がつらいと言っています。先日、コロナウイルスに関する専門家の考えかたについてネットで講演を拝聴しました。その一部が下記の画像です(ネットで拾いました 転載いたします)

軽症のことが多いオミクロン株です。いままでのワクチンと違い必ずしも接種がすすめられないのかもしれません。いろいろな意見がある中、3月からおそらく当院でもワクチン接種を開始するため接種するかしないか迷われている方のために参考までに書きました。メリットデメリットを考え予約しましょう

http://www.niigata.med.or.jp/file/vaccine_child3.pdf

コロナウイルスの検査

虫垂炎で数日入院していました。。。ご迷惑をおかけいたしました 入院中東京でコロナ罹患者が急増しています。子供も倍増とのことですが親が罹患し子供に濃厚接触のケースが多く保育園幼稚園学校でクラスターは少ない 子供同士でうつしあわないような感じがします。(ここが心配だったのですが。。)インフルエンザも流行していません。

外来では不安をよく耳にします。。しかしコロナは無症状のこともありはっきりいって蔓延すればきりがないようにも思います。それこそ某国のように毎朝検査するようなことが必要になります。あと検査するタイミングも大事だと思います。ようは1回検査して陰性だから大丈夫ではないということです。このへんはインフルエンザと似ている気がいたします。

オミクロン株はインフルと似た症状と聞きます。現状では当院では希望するすべての方への検査はできません(発熱があったとしても)。こちらが必要だと思っている人に検査を行います。ただし当院でできるのは抗原検査なのでより精度の高いPCRをやる場合は他院や医師会病院のPCRセンターを紹介いたします。

ただし今後「検査してきて」とか保育園などで言われる可能性もあります その時も症状で検査するかどうか考えますがお母さんが板挟みにあえばつらいのでそういう時は相談してください。

親世代がワクチンをうって感染防御して家庭内にウイルスを持ち込まないのがベストです。

病児保育ピッピより

コロナウィルス流行の折、発熱のある人は入室にあたりましてコロナウィルスの抗原検査を施行させていただきます。よろしくお願いいたします。

外来をやっていて小児の発熱は多いです。病児保育の需要も多いと思います。抗原検査では精度は100%ではないですが病児保育を維持するためできることをやっていこうと思います

あけましておめでとうございます

1/4より診察しています 今年もコロナに悩まされる1年になりそうです。オミクロン株も猛威を振るうことが予想されます。正しい知識をもち正しくおそれることが重要です。対策は今までと変わりません。

下記のリンクは 英国保健安全保障庁(UK Health Security Agency)が12月31日に発表した報告書です

【ワクチンの入院予防効果】ワクチン2回目接種から6ヶ月以上が経っても、入院予防効果が52%でした。そして、3回目接種の場合は88%にも上がりました。【オミクロン株について】オミクロン株の50万人以上の感染者のデータを分析したところ、入院率が約3分の1でした。懸念されていた小児患者でも、オミクロン株による入院率はデルタ株と比べて約半分でした。

https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1044481/Technical-Briefing-31-Dec-2021-Omicron_severity_update.pdf

注射の前にすること

以前の記事ですが再掲いたします

インフルの注射がはじまりました。混雑をしてご迷惑をかけると思います。

注射をしているとすんなりできる子とそうでない子、非常に抵抗する子がいます。注射してそれから痛みで泣く子もいますがやる前から泣く子、やった後も泣き続ける子が多くいます。注射に対する恐怖があるのだと思います。

下のリンクに詳しいですが注射をやる前にいいきかせやごっこ遊びを通じ「なぜ注射をするのか」体を強くするためだよ 注射するイメージつくりを行い、また 注射すぐ終わるよ 痛かったね 頑張ったね など気持ちを受け止めることが大事です。子供にもよりますが注射をすることを内緒で連れてきたり痛くないよと言ったりするのは良くないとされています。

注射する前のいいきかせをプレパレーションといいます。当院の保育士が簡単な絵本をつくりました。外来の受付の下に置いてますのでぜひ利用してくださいね。

https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/cls/cls_chusha.html

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンの予約は定員に達したためいったん中止します

11月半ば在庫状況により電話予約のみ再開します。

南半球では夏にインフルエンザの流行はなく今年も北半球での流行はあるのかないのか?去年は全く流行はなかったのですがやはりコロナとインフルの鑑別は困難と思われるのでワクチンは推奨しています。(在庫がなくなってから言うなよって感じですが。。。)逆に1歳以下の子などはインフルの流行がなければ親のみ接種して家にインフルを持ち込まないようにすればいいと思います。