皮膚の学校感染症について

日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会が皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解を出しました。参考までに転載いたします。

1) 伝染性膿痂疹(とびひ)かきむしったところの滲出液、水疱内容などで次々にうつります。プールの水ではうつりませんが、触れることで症状を悪化させたり、ほかの人にうつす恐れがありますので、プールや水泳は治るまで禁止して下さい。

2) 伝染性軟属腫(みずいぼ)プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共用することはできるだけ避けて下さい。プールの後はシャワーで肌をきれいに洗いましょう。

3) 頭虱(あたまじらみ)アタマジラミが感染しても、治療を始めればプールに入って構いません。ただし、タオル、ヘアブラシ、水泳帽などの貸し借りはやめましょう。

4) 疥癬(かいせん)肌と肌の接触でうつります。ごくまれに衣類、寝床、タオルなどを介してうつることがありますが、プールの水ではうつることはありませんので、治療を始めればプールに入っても構いません。ただし、角化型疥癬の場合は、通常の疥癬と比べ非常に感染力が強いので、外出自体を控える必要があります。

ここに書かれている通りでとびひや水いぼはプールが入れない理由にならないのでは?と思います。

水いぼの治療は経過観察(半年から一年かかることがある) ピンセットで水疱をとる(摘除)(痛いです。また水いぼをとっても別の場所に出てくる可能性があります(水いぼのウィルスの潜伏期が長いので)大きな水いぼの場合、麻酔のテープをはってをとることもあります)、硝酸銀ペーストを塗る(小さなみずいぼの場合有効なことがあります ヒリヒリすることもあります 薬品がつくと1,2週は皮膚が黒くなることがあります)、漢方をのむ(小さいものは有効なことがあります。赤くなっている水いぼが、飲むと白くなり小さくなります)スピール膏(魚の目パッチ)を小さく切ってをはる(2,3日貼り続けて水疱の中のしんをとる うまくいかない場合があります)また、皮膚科などで液体窒素を使うやり方もあります。皮膚は抵抗力が弱くなる(かさかさなど乾燥がある)と水いぼが広がっていくのでスキンケアをすることが予防になります。

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