なつかぜ アデノウィルス

外来で熱の出る風邪が多くみられます。高熱が急に見られ喉からくるかぜのため咳などの症状が少ないのが特徴です。これらは夏かぜと総称されエンテロ、コクサッキー、アデノなどのウィルスが原因となります。エンテロ、コクサッキーは手足口病の原因となります。アデノウィルスは高熱が続くのが特徴で長ければ5日以上かかります。それぞれのウィルスは喉の所見に特徴があります(手足口病は喉の奥にプツプツした発赤、アデノは赤くベッタリ膿がついている)しかし、今年流行しているものはあまり特徴がないように思います。

アデノウィルスは迅速検査ができますがあまり陽性率は高くないといわれています(7割くらい)。血液検査をすると白血球が正常なのに対しCRPという炎症の反応が上がることもあります。ウィルスなので対処療法となりますがのどの所見がひどく水分が取れない、熱の経過が長く消耗する場合は点滴や入院することもあります。溶連菌や川崎病など鑑別をすることも大事になります。

また結膜炎の症状が強い場合は出席停止となります(咽頭結膜熱と呼ばれます。熱がなく目の症状がひどくなる流行性角結膜炎もあります)前も書いたのですがアデノウィルスの寿命は10日(長いと49日!通常のウィルス8時間~2日くらい)としぶといウィルスなので注意が必要です。うがい手洗いをすることやタオル、洗面器、食器は共有しないことが予防になります。

コメント

コメントはこちらから

投稿

コメントフィード

トラックバックURL : http://hoshiclinic.jp/blog/wp-trackback.php?p=2717