「サーバリックス」と「ガーダシル」
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで発症します。そこで、がん予防のためにHPV感染を防ぐワクチンが開発されました。現在では「子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業」に基づき10歳以上の女子で公費にて接種が行われています.
9月16日からガーダシルが認可になります。
2種類のワクチンから自由に選択できます
どちらのワクチンも公費で接種できますが、どちらかのワクチンを接種すると、途中から他方のワクチンに変更することはできません。
○予防できるHPVの型 ☆サーバリックス HPV 16・18型 ★ガーダシル HPV 6・11・16・18型
○効能効果 ☆サーバリックス 子宮頸がん・前駆病変 ★ガーダシル 子宮頸がん・前駆病変 尖圭コンジローマ
○接種回数 ☆サーバリックス 2回目は初回の一ヶ月後 3回目は初回の六ヶ月後 ★ガーダシル 2回目は初回の二ヶ月後 3回目は初回の六ヶ月後
○部位 ☆サーバリックス 上腕三角筋 ★ガーダシル 上腕三角筋または大腿四頭筋
○抗体価の上昇 抗体力価はサーバリックスのほうがHPV-16で3.7倍HPV-18で7.3倍
●ガーダシルは世界シェア約80%(先行販売によるものか)
●副反応は大きくは両者とも変わりません。
●抗体化価の上昇についてはある論文で上記のように違いが出ました。(接種7ヶ月後)
●尖圭コンジロームの合併症として児にHPVを感染させて乳頭腫を起こすことがごく稀にあります。
●子宮頚癌を起こす可能性があるHPVは、
16, 18, 31, 33, 35, 39、45,
51, 52, 56, 58, 59, 68, 82, (26, 53、66)
このうちとくに頻度が高いのが16型と18型です。欧米人で7割、日本人は少し下がって6割強としているデータが多いようです。また31,33,45,52,58にはサーバリックスで予防効果があるとされました。(クロスプロテクション効果)
●ワクチンを接種した方にはHPVに対する抗体が得られます。しかし、いずれのワクチンをうっても抗体は減っていきます。あなたの抗体値がHPV感染を予防できる下限に近づいた場合は、抗体を安全レベルまで引き上げるために、HPVワクチンを追加接種する必要があるかも知れません.
◎子宮頸癌は早期発見が大事になりますので、注射を受けても検診はしっかり受ける必要があります。
ガーダジルかサーバリックスか。。御希望のワクチンがある場合は予約の際に申し出てください。