11月2019

高校生の受診について

小児科は15歳までなので原則中学3年までです。そのため午後は内科休診なので診療をお断りしたり注射の予約が取れないなど事例が当院でもあったようです。当院も開院して8年 見ている子も大きくなります。

これまで院長に見てもらっていて午後に診察や注射など希望があれば相談してください。また親御さんなど成人の方も風邪など投薬希望あれば言ってください。ただしインフルエンザ予防接種は枠があるのでそれを超えた場合は予約できません。

注射の前にすること(プレパレーション)

インフルの注射がはじまりました。混雑をしてご迷惑をかけると思います。

注射をしているとすんなりできる子とそうでない子、非常に抵抗する子がいます。注射してそれから痛みで泣く子もいますがやる前から泣く子、やった後も泣き続ける子が多くいます。注射に対する恐怖があるのだと思います。

下のリンクに詳しいですが注射をやる前にいいきかせやごっこ遊びを通じ「なぜ注射をするのか」体を強くするためだよ 注射するイメージつくりを行い、また 注射すぐ終わるよ 痛かったね 頑張ったね など気持ちを受け止めることが大事です。子供にもよりますが注射をすることを内緒で連れてきたり痛くないよと言ったりするのは良くないとされています。

注射する前のいいきかせをプレパレーションといいます。当院の保育士が簡単な絵本をつくりました。外来の受付の下に置いてますのでぜひ利用してくださいね。

https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/cls/cls_chusha.html

川崎病

昨日川崎病の勉強会に出ました。川崎病とは全身の血管炎からなる病気で自分が病棟医のときも数多く診察し開業してからも診断してきました。新しい知見として診断基準の「5日以上続く発熱」→「発熱」と5日待たなくても症状がそろえば診断できるようになったことです。早期に治療をして後遺症が残らなくすることが大事になります。

またRAISE STUDYという冠動脈病変を残さない治療法についての講演でした。川崎病は免疫グロブリンという薬で治療しますが不応例という薬の効かない方がいます。それに対し初期からステロイドという薬と併用するやり方です。http://raise.umin.jp/

川崎病は日本人の名前がついている数少ない病気です。院長も大学勤務医時代に川崎先生が大学に来てお話を聞いたこともありました。その病気を外国に負けず日本人がSTUDYしているのが素晴らしいと思いました。