子どもの心研修会について

以前、こどもの心の診察医研修会に参加したことがあります。その際に聞いた聖路加病院の細谷先生の慢性疾患のこどもについての話や佐々木正美先生の発達障害児へ関わる方へのアドバイスの話などに感銘を受けました。自分は小児の神経の先生ではないのですがNICUの退院後のフォローアップをしていたこともあり、また地域の小児科として児の療養について興味があります。

5月と7月の土曜日に1日づつ休みをもらい計4日勉強会に行ってきました。子どもの心研修会です。研修会に出席して子どもの心相談医になれます。開業する前に資格を取れればよかったのですが開業後にこうした資格を知ったのでお休みして行ってまいりました。この勉強会になぜ参加したか?それは学校医になり学校で起きうることを勉強するため、また子育て支援が出来ると思ったからです。自分も子どもがいるのですが、つい感情的になったり「これでいいのかな?」と思うことに遭遇したりすることがあります。まあ子育てはいろいろなことがありますよね。開業して思ったのは自分の診療所でやっている乳児健診だけでは限界があるということです。(しかし、これからも乳児健診は力を入れていきますが)

今回の勉強会で興味があったのはCAP(Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)という人権教育プログラムです。こどもたちがいじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力 といったさまざまな暴力から自分を守るための 子どもを対象にした子どもワークショップを行います。就学前、小学生、中学生、障がいのある子、 児童養護施設の子どもたちにそれぞれ発達段階にふさわしい寸劇、歌、人形劇、討論などを盛り込んで、 子どもを怖がらせることなく暴力防止の具体的対処法を教えます。従来の「~してはいけません」式の危険防止教育とは根本的に異なり、「~することができるよ」と身を守るための行動選択を練習します。 安心、自信、自由の人権を子どもたちに繰り返し伝えることで、全ての子どもたちが本来持っている「生きる力」を引き出すプログラムです。

もうひとつはコモンセンスペアレンティング(CSP=Common Sense Parenting)これは、アメリカで開発された「被虐待児の保護者支援」のペアレンティングトレーニングのプログラムです。暴力や暴言を使わずに子どもを育てる技術を親に伝えることで、虐待の予防や回復を目指すものです。アメリカネブラスカ州の児童施設ガールズ&ボーイズ・タウン(通称=Boystown)が開発した、子どもとのコミュニケーションのとり方やしつけの方法を、具体的でわかりやすい事例を通して、繰り返し学習する行動療法に基づくプログラムです。このプログラムは全米を始め、欧州、アジアの子ども達へも多く採用され、効果を上げています。〇子どもへの基本的な対応方法を学びたい・・・ 〇怒鳴らない、手を出さないしつけをしていきたい・・・ 〇具体的なしつけの方法を学びたい・・・

この2つには興味がありました。何らかの形で皆様にまた伝えられたらいいなと思います。勉強をします。

コメント

コメントはこちらから

投稿

コメントフィード

トラックバックURL : http://hoshiclinic.jp/blog/wp-trackback.php?p=1510