アデノウィルス

外来はやや落ち着いた感じがあります。今はやっているのがおたふくかぜと夏かぜです。夏かぜの中にはアデノウィルスが原因と思われる咽頭炎・胃腸炎・結膜炎・膀胱炎など見られます。

アデノとは扁桃腺やリンパ節を意味する言葉でどんぐり(ギリシャ語)が由来です。潜伏期は5~7日で、感染経路は便、飛沫、直接接触など。型が50種類ほどあり種類により症状が異なります。しぶといウィルスで通常のウィルスが1.2日で死滅するのに対し10日以上長いと3~8週間長期に生存することができます。咽頭炎は急な発熱、発熱の割に症状が少ない、熱が4,5日長く続くことがある、のどに膿が付いているのが特徴です。胃腸炎は白い便がでる。回数が多くないが割と長く下痢が続くなどが特徴です。いずれも経過が長くなることがあるので全身状態に注意してください。

咽頭結膜熱や流行性角結膜炎と診断された場合は出席停止期間があります。またアデノウィルスは肺炎を引き起こすことがあります。アデノウィルスに対し特効薬はありません。対処療法になります。予防が大事です。ハンカチ、タオルなどの貸し借りは止めて、自分専用のものか使い捨てのものを使いましょう。帰宅時、トイレの後、食事の前、自分の眼・鼻・口に触れる前と後などには、手をよく洗いましょう。

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