百日咳。。

昨年は4種混合の流通が少なくそのため1,2回目の接種の方を優先しました。これは「百日咳」という病気のために優先したのです。最近でも1カ月の児がこの病気のため無呼吸発作を起こし当院より救急車で病院に搬送、入院しました。

百日咳とは百日咳菌と呼ばれる細菌が原因です。多くの場合、家族や周囲の人から感染します。大人でも学校や職場で集団感染することもあります。問題は、赤ちゃんをはじめ家族にうつすことです。母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、3か月以下の乳児が感染すると重症化します。重症化すると呼吸が止まり、人工呼吸管理が必要な場合があります。百日咳の症状ですが最初は鼻水と軽いせきが出て、かぜのような症状を示します。スタッカートのようにコンコンコンコンという短いせきが長く続いてでてくるようになり、そのうちにそのせきの続く時間が長くなって顔が真っ赤になります。せきが続くために息ができません。10秒以上続いたところで、やっと苦しそうに息を吸い込みます。「うーーーーー」と音を出して吸い込むので、英語ではウープ(WHOOP)と言います。実際には、母親が見ていられないくらいに苦しそうな症状です。大人の場合、苦しいですが死亡することはありません。しかし完治するまで2~3か月かかり、これが百日せきと言われる理由です。

ワクチンが流通しないということは赤ちゃんをこうした病気から守ることが出来ないということでありあかちゃんのためにも安定した供給を望みます。

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