VAPP(ワクチン関連麻痺性灰白髄炎【ポリオ】)の発症リスク
VAPP(ワクチン関連麻痺性灰白髄炎【ポリオ】)は昨年までの10年間に15症例あり(もっと多いかも??)、IPV(不活化ポリオワクチン)の早期導入が求められています。現在、4社(国産IPV使用の微研、化血研、武田、サノフィのIPVを使用する北里)が治験中で、23年度末頃より順次、薬事申請される見込みです。また、この承認に遅れることなく単抗原IPVワクチンを導入する予定と発表がありましたが詳細はまだ未定です。
今年も東京都で、0歳の男児でVAPPの報告があったようです。
http://www.asahi.com/national/update/0604/TKY201106040162.html
予防接種後の4月中~下旬に、右足のまひや発熱などの症状が出たという。便から検出されたウイルスは国内で使われるワクチン由来のものだった。5月に医師がポリオと診断した。
VAPPは以下の人に多いので注意が必要です。
Ⅰ:OPV(弱毒化経口生ワクチン)初回内服者 Ⅱ:男性⇒S50~52年生まれの母親より父親にも注意を促す。 Ⅲ:B細胞免疫不全者 Ⅳ:OPV内服1か月以内の筋組織損傷は頻度増加報告あり (同期間中は筋注、緊急性を要しない手術は避ける) Ⅴ:乳児肛門周囲膿瘍