B型肝炎ワクチン接種と水痘・ムンプスワクチンの2回接種

最近考えていることのまとめです

下のリンク・画像は日本小児科学会が推奨するワクチンスケジュールとなります。

http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_110427.pdf

 

 

 

の画像はVPD(ワクチンで防げる病気)を知って、子どもを守ろう。」 の会のスケジュールです

 

 

 

特徴としては

1)ワクチン同時接種を推奨している。
2)B型肝炎ワクチンを推奨している。
3)水痘とおたふくは、2回接種を推奨している

1)について ワクチンの数が多くなると接種の順番など混乱が生じてきます。任意接種ですがもうすぐロタウィルス(経口・生ワクチン)の予防接種も始ります。これまでのワクチンについても、細菌性髄膜炎、百日咳など乳児期にかかると重症化する怖い病気を予防するために早くからうつ必要があります。BCGも6カ月過ぎると受けることができなくなります。以上から同時接種は家族の負担も減らすことも考え必要と思います。

単独接種を希望される方も受け付けております。混乱されている方が多いのでワクチンを次何をうつかその時その時、指示を行ってます。

2)について 日本人の1-2%はB型肝炎キャリアーであり、キャリアーの血液や唾液、涙から感染します。殆どの先進国ではこのワクチンは必須のワクチンです。垂直感染(母がB型肝炎のキャリアーの場合)の予防は行われています。外国に比べ麻薬など針の使いまわしの頻度は日本は低いから?水平感染予防に関しては日本ではこのワクチンは浸透してないのでしょうか??外国によってはキャリアの頻度が日本より多く注意が必要です。任意なので3回受けると2万円近くかかってしまうのが痛いところです。

3)についてはアメリカなどでは2回接種を行ってます。日本は任意などで接種率が30%前後といわれており、そのため流行が起きやすくなってます。重症化を防ぐため、またおとなになっても抗体がしっかりついてほしい事を考えれば2回必要なのでしょうか。

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/mumps1.html  より引用すると、

ムンプスワクチンを受けていないのが標準的であった年の中学校における集団発生では、ムンプス罹患率は25-49%。

ムンプスワクチンを1回受けているが標準的であった年の中学校・高校における集団発生では、ムンプス罹患率は2-18%(大部分は6%より高い)

ムンプスの2回の定期予防接種が標準となっている年の大学における集団発生では、ムンプス罹患率は2.0%と3.8%

数字として少し怪しいですが参考の程に。2回接種しても過去大流行を防げなかったことがアメリカでもありました。しかし大流行は一度だけです。重症化を防ぐ、また成人になり膵炎、卵巣炎や睾丸炎の危険をかんがえると2回うたれたほうがいいと思います。(しかし、やはり2回打つとお金が。。。)

 

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