ワクチンの勉強会
昨日さいたま新都心で彩の国 予防接種推進協議会の勉強会に行ってきました。子守りもあって少し遅れたのですが。。。最初の麻疹・風疹・水痘の話は聞けませんでした。子宮頸癌ワクチンとB型肝炎ワクチンの話を聞いてきました。僕が研修医の時は今から十数年前。。この時は研修でも外来でよく麻疹の子を診察しました。重い脳炎、肺炎になることも珍しくなく非常に怖い病気と思いました。その時のワクチン接種率が60%くらい(?)と思ってます。現在は外来でも見かけることがなくなりました。麻疹風疹もニュースでたまに報道されます。とくに3期4期は今年の3月までなので該当する方は忘れないで接種してください。子宮頸癌やB型肝炎のワクチンは箇条書きで書いていきます。ためになる会でした。
子宮頸癌ワクチン
HPV感染は知らないうちに90%の方でおきる。
自然感染では抗体のつき方が不十分とされる。
性行為、皮膚の接触で感染する。誰でも感染しうる。
子宮頸がんは若年者でも発症しうる(20代でも)
日本での検診受診率は低い。(30-40%とも)
子宮頸癌のなかで腺癌の割合が増えている。(頸がんのなかの22.8%)
腺癌は早期発見しづらく、ワクチン接種の予防が重要と思われている。
ワクチン接種率は60%くらい(これでも世界的には高いらしい。。)
市町村で2%の接種率のところもあれば100%のところもある。
B型肝炎ワクチン
○欧米と比べアジアはキャリアの割合が高く日本は囲まれている。
○母子感染予防だけでは広がりを抑えることは難しいかもしれない。
○実験では血清を1億倍に希釈したものをマウスに注射して発症した例もある。
○体液(よだれ、涙)でも感染しうる。性感染症でもある。
○家族内での水平感染の症例もある (祖父母から孫へ)
○保育所の水平感染の例もある
○遺伝子型がいくつかあり以前日本には慢性化しにくいタイプが多かったが現在は欧米で流行しているウイルスが持ち込まれており、この場合は大人でも慢性化しやすい
○治療をして血清HBs抗原が消失した場合、B型肝炎は治癒したとみなされる。しかしながら肝臓内では、感染性のあるウイルスが微量ではあるが産生され続けることがわかってきた。免疫が障害される状況下では、ウイルスの増殖に引き続いて強い肝炎を起こす場合がある。 (移植後など)
両者とも癌を予防するワクチンであり、ウィルスも身近なものなのかもしれません。ワクチンのことなどここのコメントに書いてもいいですし気軽に聞いてくださいね、