結膜炎

結膜炎が流行っています。検査するように言われてくる方が多いです。

結膜炎の原因はウィルス性のほか、アレルギー性、細菌性などがあります。結膜炎の症状としては目やに、充血などあげられます。アレルギーが原因の場合は目やにがさらさらしています。細菌は黄色い膿性(べたっとした)目やにが出ます。ウィルスは白くべたべたした目やにがでます。細菌かウィルスか初期では鑑別するのが難しいのでまずは抗菌剤(点眼)を出すことがあります。

涙はまぶたの裏で作られ、まばたきとともに目の先の涙嚢、鼻涙管へ行きます。よって鼻が詰まった状態、夜間まばたきをしない状態のとき目やにが出てきます。明らかにウィルスの風邪を伴っているものや軽いものは経過を見ます。

結膜炎だから全員に検査をする必要はなく出席停止の感染症、流行性角結膜炎と咽頭結膜熱(プール熱)を見逃さないようにすることが大事です。咽頭結膜熱の診断は簡単です。熱が長期続く、膿がべたっと喉につくような所見があることです。検査キットでも診断がつきます。流行性角結膜炎の診断は角膜の充血など激しい症状をきたすことで診断されます。眼科ではさらなる細かい目の所見の診察、結膜から直接ウィルスの検査をすることができます。炎症が強い場合はステロイドの点眼剤が必要になります。

アデノウィルスの寿命は10日(長いと49日!通常のウィルス8時間くらい)としぶといウィルスなので注意が必要です。