RSウィルスとマイコプラズマの流行について
8月後半くらいから当院でもRSウィルスが1週間で数人くらい見られていました。最近は保育園で流行がよく聞かれています。埼玉県ではRSウィルス流行中です。
RSウィルスは咳や鼻水を引き起こすウィルスです。乳幼児には肺炎や細気管支炎など呼吸障害を引き起こすことがあり注意が必要な感染症です。お兄ちゃんやお姉ちゃんがかぜをひいてそのあとに赤ちゃんがゼイゼイを引き起こすパターンが多く注意が必要です。簡易検査で診断ができます。このウィルスに対する治療薬はなく対症療法となります。冬に通常流行する感染症です。夏に流行するのは珍しいですね。(沖縄は夏に出ることがあると聞いたことがありましたが。。。)
マイコプラズマも昨年から流行してます。年長児にかかることが多い、これも咳を主体とした感染症です。肺炎になることもあり注意が必要です。マクロライド抗生剤など使用できる抗生剤が限られています。耐性菌が話題になっています。 採血を行い抗体価を測定することで診断します。(できれば2回採血を行いペア血清で診断する)
いずれの場合も呼吸状態を観察することが大事となります。症状が続くなどあれば相談してください。