1月2015

水痘ワクチン2回目について

水痘のワクチンは一回接種すると80~90%の予防効果があるとされています。

よって接種しても10~20%かかることがあります。(これをbreakthrough水痘といいます)軽症のことが多いのですが問題となるのがbreakthrough水痘も感染源になりうること、一度水痘にかかると潜伏してその後帯状疱疹として発症するということです。breakthrough水痘を抑えないと流行を抑えることにはなりません。

ワクチンを接種した後にvaccine failureという免疫がしっかりとつかない状態になることがあります。さらに詳しく言うと1.接種しても十分な免疫がつかない(primary vaccine failure)と2.接種後に免疫を得られたがその後免疫が低下した(secondary vaccine failure)に分類されます。このどちらを重視するかによって2回目のワクチンの時期が変わります。

現在日本ではまだ流行が治まっている状態とはいえませんので抗体が持たない子がすみやかに2回しっかりワクチンをうつことで流行を防ぐことが大事になります。よって間隔をあけない(primary vaccine failureを予防しbreakthrough水痘を起こさせない)接種方法が選択されました。3-5歳の子では周りの子が抗体を持っている子が多いことが推測され1回接種で十分と思われますがご心配があれば2回接種してください。(ただし3-5歳の接種は2回目は任意となります)

http://www.biken.or.jp/medical/news/pdf/2013/201312.pdf

非常勤の医療事務さん保育士さん募集です

ほしこどもおとなクリニックの非常勤の医療事務と病児保育室ピッピの保育士さんを募集中です。医療事務は勤務時間 月・火・水・金/14:30~18:30(4h程度) 木/9:30~(3h程度)。

保育士は月・火・水・金/8:00~13:00(5h程度) 木/利用者ありの場合のみ8:00~(8h程度)となります。病児保育について経験がない方も院長が丁寧に指導いたします。

スタッフは皆優しくチームワークには自信があります。一緒にほしこどもおとなクリニック・病児保育室ピッピを創っていきましょう。興味のある方は連絡ください。

詳しくはhttp://www.e-aidem.com/aps/01_A50121830246_detail.htmをご覧ください。

B型肝炎ワクチン

B型肝炎を予防するワクチンについて厚生労働省は、公費で接種が受けられるよう制度を見直す方針を決めたようです。早ければ再来年度・平成28年度にもB型肝炎のワクチンを公費で受けられるよう制度を見直す方針のようです。

前にもブログでB型肝炎ワクチンの必要性を書いたのですが、定期接種にいよいよなります。噂では0歳~1歳の子が対象ということです。日本でもB型肝炎のウィルスを有するキャリアが2~4%いること(外国では10%のところも)、一度感染すると慢性化しやすい(とくに6歳未満で)、癌を予防するワクチン、唾液や汗でも感染する可能性があるなど集団生活の前(なるべく早くに)接種が必要なワクチンとされていました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150115/k10014705771000.html

http://hoshiclinic.jp/blog/?p=826

2012年の時点で、183の国においてB型肝炎に対する乳幼児予防接種は定期接種の一部として行われており、79%の子どもがB型肝炎ワクチンを受けました。世界保健総会が世界的にB型肝炎の予防接種を勧める決議を採択した1992年に定期の予防接種として実施していた国は31か国であり、当時と比べ、大きく増加しました。 B型肝炎ウイルスの感染が慢性化する可能性は、感染した年齢によります。(1歳以下で感染した乳児の80%から90%で感染が慢性化します。6歳未満で感染した小児の30%から50%で感染が慢性化します。)

忘れていませんか?水痘・MRワクチン

3歳の誕生日から5歳の誕生日の前日までの子の水痘ワクチンについて、平成27年3月31日を過ぎると定期接種の扱いとはなりませんのでご注意ください。

MRワクチン第2期は小学校入学の前年(幼稚園や保育園の年長クラス)に接種します。この期間に接種しなかった場合は定期接種の扱いとならず、接種費用も自己負担となります。

吸入補助器具(スペーサー)

乳幼児の喘息、RSウィルス後の長引く咳など吸入が有効なことがあります。吸入は大きく2種類あります。気管支拡張薬、加湿などで気管を広げて潤いをつけ、痰を出しやすくして楽にするもの(ネブライザー)と、吸入ステロイド剤をつかって慢性的な炎症を抑えてくれるものです。乳児などRSウィルスにかかった後など慢性的な変化(咳が長引くなど)になることがあります。(ハウスダストや犬猫花粉などのアレルギーや気管支肺炎など否定しなければならないのですが)このような場合や喘息のコントロールがつかない場合など、咳など長期間続き哺乳や食事、睡眠に影響が出る場合はステロイド吸入をして改善する場合もあります。ただし小さい子供の場合はパルミコート以外は吸入をすることが難しいです。(形状的に。パルミコートもネブライザーがない場合することができません)そこでこのたびOptiChamber Diamond補助器具(スペーサー)を購入しました。貸し出しができます(1か月の期間ではありますが)。この器具により乳幼児でもステロイド吸入が出来るようになります。お気軽に相談してください。

http://www.respironics.philips.co.jp/healthcare/product/product_detail.html?pid=53

無題

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

東松山市の企画で市長との新春対談「子供たちの未来」に参加しました。広報に掲載されました。

副院長も働きながら子育てをしてきました。院長にとってもとってもありがたい存在であります。

子育てと仕事の両立など病児保育がみなさまの少しでもささやかな力になれば。。と思ってます。

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