水痘ワクチン2回目について

水痘のワクチンは一回接種すると80~90%の予防効果があるとされています。

よって接種しても10~20%かかることがあります。(これをbreakthrough水痘といいます)軽症のことが多いのですが問題となるのがbreakthrough水痘も感染源になりうること、一度水痘にかかると潜伏してその後帯状疱疹として発症するということです。breakthrough水痘を抑えないと流行を抑えることにはなりません。

ワクチンを接種した後にvaccine failureという免疫がしっかりとつかない状態になることがあります。さらに詳しく言うと1.接種しても十分な免疫がつかない(primary vaccine failure)と2.接種後に免疫を得られたがその後免疫が低下した(secondary vaccine failure)に分類されます。このどちらを重視するかによって2回目のワクチンの時期が変わります。

現在日本ではまだ流行が治まっている状態とはいえませんので抗体が持たない子がすみやかに2回しっかりワクチンをうつことで流行を防ぐことが大事になります。よって間隔をあけない(primary vaccine failureを予防しbreakthrough水痘を起こさせない)接種方法が選択されました。3-5歳の子では周りの子が抗体を持っている子が多いことが推測され1回接種で十分と思われますがご心配があれば2回接種してください。(ただし3-5歳の接種は2回目は任意となります)

http://www.biken.or.jp/medical/news/pdf/2013/201312.pdf