1月2016

ヘプタバックス

化血研が業務停止となりビームゲンが入荷しなくなってもうだいぶ時間がたった気がします。この間業者の方とお話ししたのですがもう一つのB型肝炎ワクチン、ヘプタバックスが増産しているとのことです。ビームゲンの予約は現在お取りすることはできないのですがヘプタバックスであれば予約をして接種をすることができます。ヘプタバックスとビームゲンの違いは、ウィルスの抗原の遺伝子タイプです。ビームゲンは遺伝子タイプCのウイルスをもとに作います。日本では遺伝子タイプCのウィルスが多かったのですが近年欧米型の遺伝子タイプAが増えてきています。ヘプタバックスは遺伝子タイプAのウイルスに対するワクチンです。(チロメサールが入っているかどうかの違いもありますが、、、チロメサールの有害性は現在否定されており問題はないと思われます。)互換性はあるとはされていますがビームゲン3回目の方はお待ちしていただいて、これから接種を開始される場合ヘプタバックスの接種をお勧めしています。よろしくお願いします。

百日咳。。

昨年は4種混合の流通が少なくそのため1,2回目の接種の方を優先しました。これは「百日咳」という病気のために優先したのです。最近でも1カ月の児がこの病気のため無呼吸発作を起こし当院より救急車で病院に搬送、入院しました。

百日咳とは百日咳菌と呼ばれる細菌が原因です。多くの場合、家族や周囲の人から感染します。大人でも学校や職場で集団感染することもあります。問題は、赤ちゃんをはじめ家族にうつすことです。母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、3か月以下の乳児が感染すると重症化します。重症化すると呼吸が止まり、人工呼吸管理が必要な場合があります。百日咳の症状ですが最初は鼻水と軽いせきが出て、かぜのような症状を示します。スタッカートのようにコンコンコンコンという短いせきが長く続いてでてくるようになり、そのうちにそのせきの続く時間が長くなって顔が真っ赤になります。せきが続くために息ができません。10秒以上続いたところで、やっと苦しそうに息を吸い込みます。「うーーーーー」と音を出して吸い込むので、英語ではウープ(WHOOP)と言います。実際には、母親が見ていられないくらいに苦しそうな症状です。大人の場合、苦しいですが死亡することはありません。しかし完治するまで2~3か月かかり、これが百日せきと言われる理由です。

ワクチンが流通しないということは赤ちゃんをこうした病気から守ることが出来ないということでありあかちゃんのためにも安定した供給を望みます。

病児保育室開放します。

IMGP3334(ペイント)1月30日(土)9:00~11:30当院2階病児保育室ピッピにて親子で自由に遊べます!病児保育室に興味のある方も診察のついでに遊んで行きたい方も大歓迎です☆かわいいプーさんやシナモンちゃんもお待ちしています♪お問い合わせは診療時間内にお電話でも受け付けています。予約は必要ないので皆さんお気軽に遊びに来てくださいね!尚、通常の病児保育はお休みです。来月は2月27日(土)を予定しています。

当院ワクチン(ビームゲン・四混)について

「化血研の業務停止、過去最長の110日」という記事がありました。ワクチンの混乱はまだまだ続きそうです。もっとも影響を受けるのがB型肝炎のウィルス、ビームゲンです。現時点では数カ月ワクチンの入荷がないとの情報もあります。前にも書きましたが接種間隔が変わってもすぐにワクチンの効果が切れることはありません。とくに3回目の方はあわてる必要はありません。初回打たれる方は流通が安定してからはじめられたほうがいいと思われます。1回目と3回目を予約された方は現状であれば半年近くお待ちになると思われます。もうひとつのワクチン、ヘプタバックスも入荷が難しい状況です。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いします。

「B型肝炎ワクチン、10月にも定期接種化 厚労省が方針」という記事もあります。早く安定化をして定期接種出来るといいですね。定期接種の対象などまたわかれば書きたいと思います。

4種混合は予約されている方は現状では接種できる見通しが出来ました。化血研の業務停止をうけこれからどうなるか。。急に流通が止まる可能性もありますが。。ワクチンは確保していますので順次連絡しています。予約されている方は連絡をお待ちください。

http://www.asahi.com/articles/ASHDX64MSHDXULBJ00Z.html

 

インフルエンザ

年末からポツポツインフルエンザの患者さんが出ています。昨日の休日診療でも数名出ています。通年では学校が始まって1月中旬くらいから流行してきます。発熱してから数時間経過しないと陰性と判定される場合があるので、インフルエンザの症状(高熱・ぐったり・関節痛など)が出ても待てそうであれば、まずは安静とこまめの水分補給に努めましょう。検査を受けるタイミングには注意が必要です。発熱してすぐに来院しても検査ができないことがあります(富士ドライケム IMMUNO AG1では早期検査が可能ですが時間がたったほうが精度があがります)抗インフルエンザウイルス薬は、発症後48時間以内に服用しないと十分な効果が期待できません。抗インフルエンザウイルス薬の効果がない場合もあります。全身状態に注意して下さい。熱は上がったり下がったりすることもあります。感染拡大を防ぐため、学校保健安全法で「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで」が原則的なインフルエンザによる出席停止期間と定められています。

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。昨年は5周年、区切りの年でした。いま自分ができることを大事に、そしてさらなる知識と経験を身につけ皆様のお役に立ちたいと思っております。本年もよろしくお願いします。今年は3日から比企地区休日当番です。

四種混合ワクチンの予約している方はワクチンの確保できるように卸に働きかけております。しばらくお待ちください。今年は流通が安定するといいですね。

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