花粉症の季節です

「スマイル子育てナビ」3月分は花粉症について話します。最近花粉症の低年齢化が言われています。前にも少し書きましたが2,3歳の子で「鼻水が止まらない。うちの子花粉症ではないですか?」と言われることが多く、大昔(開業前)は「いや~小さい子に花粉症はないよ。これは鼻風邪だよ」と話していました。イムノキャップ(簡易的な検査キット)も出現し調べてみると結構陽性になることがあります。(さすがに1歳前の方が陽性になったのは見たことはないですが)スギ花粉の量が最近増加傾向にあること、また空気の乾燥や外気温の変化、刺激物質(タバコなど)も要因と言われています。

花粉症の治療は主に対処療法です(おとなになれば免疫療法ができますが。。。) 1.花粉が飛ぶ時間帯(正午前後・夕方)の外出に気をつける 2.その日の花粉量のチェック(テレビなどみて)3.外出時にマスク、メガネ、帽子など使用 4.鼻うがい、洗眼を行う5.帰宅時に衣服についた花粉を払う5.布団干しなど気をつける など花粉との接触を避けることが必要です。またお薬を飲んでいても日常生活が妨げられる場合(寝れないなど)はお薬を追加・変更する必要があります。

また「One airway, one disease」という考え方があります。鼻と気管支は離れた組織であるにも関わらず喘息患者は高率でアレルギー性鼻炎を合併します。中には鼻症状の悪化に伴って喘息が増悪する患者もいます。一方、アレルギー性鼻炎の患者が喘息を合併していることも少なくない。喘息とアレルギー性鼻炎は非常に似た仕組みで起きるのです。鼻炎の治療が喘息を良くしてくれるというものです。これも外来でもよく経験します。

今年は例年の3倍(去年の5倍とも?)と言われます。症状のある方は早めに受診して下さいね。