13価肺炎球菌ワクチン(PCV13)について

肺炎球菌ワクチンがパワーアップします。といわれてもピンと来ないかもしれません。今日13価肺炎球菌ワクチン(PCV13)が院内勉強会にとりあげられました。いままで日本では7価(7種類の血清型)だったのが13価に上がりより広範囲な肺炎球菌による侵襲性感染症を予防できるということです。このワクチンは126国で承認されています。

このワクチンは今年の11月から流通する見込みのようです。いままで1回目~3回目にPCV7(7価)をうっていた方でも途中でPV13にすることも可能です。しかし導入にあたりいくつか問題があります。

1.もうすでにPCV7を4回接種した方  この場合4回目より2カ月以上たってPCV13を接種することが可能です(補助的追加接種)これをすることで抗体が獲得できます。しかし自費(任意接種)となる見込みです。最近PCV7でカバーできない肺炎球菌による髄膜炎も増えているといいます。この補助的追加接種は何歳まで受けたほうがいいか?(集団生活に入る前までか?)→6才以上は受ける必要はないとのことです。

2.これからPCVを接種する方もしくは初期接種の最中  この場合は同時接種の他のワクチンが遅れること、また髄膜炎の頻度は1歳以下に多いともいわれることなどPCV13を待つことはあまりお勧めはできません

3.これから追加接種を受ける方  1歳になったらすぐに追加接種をしたほうがいいといいますが。。。おそらく当院では9月には普通にPCV7を接種 10月は追加接種の場合PCV13のことをお話しして希望者は11月にずらす(初期接種はPCV7を接種) 11月は普通に(ワクチンが予定通り入荷すれば)PCV13を接種 という方針になりそうです。

これからいろいろな情報が出ることも予想されまた変更があれば書いていきます。

http://bit.ly/1ajs6NP

こどものやけどに注意してください

日ざしの強い日に、子どもが屋外にある身近なものでやけどをする事故が起きています。
屋外には、見た目以上に直射日光で高温になっているものが多くあります。気温36度の暑さの中、鉄棒は56度、ベンチは62度、ブランコの周りの地面は72度、砂場は75度に達していました。道路では、マンホールのふたは64度、道路脇に止めてあった自転車のサドルやバイクのシートも64度ありました。
人の皮膚は、触ったものによっては、60度で5秒、70度だと僅か1秒で、やけどをするというデータもあります。
「子どもは何が熱いか分からないうえ、動作がまだ不安定で、転んでもすぐに起き上がれないため、注意する必要がある」
強い日ざしが原因となるこうしたやけど、日常生活だけでなく、夏の行楽シーズンは外出先でも、子どもの視点で気をつけてほしいと思います。
(NHK NEWSより引用しました)

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2013_0813.html

ストップ風疹

MR(麻疹風疹)ワクチンが流通不安定となって一か月。。御迷惑をおかけしています。小児優先ですので特におとなの方はお待ちしていると思います。他に接種できれば予約をキャンセルしていただいてもかまわないです。

さて先日こんなニュースが出ました。「風疹の流行で、この夏にもワクチンが一時的に不足するおそれが出ていましたが、その後、生産の前倒しなどで全国のワクチンの在庫が80万本を超え、厚生労働省はワクチンが不足する可能性は少なくなったとしています。」(http://www3.nhk.or.jp/news/fushin_news/20130729/index.html

こうした報道がなされてますが現場では(埼玉では?)まだ入荷は不安定となっています。9月位には流通は安定するのでしょうか?(流行しているのにワクチンをうてない状況も辛いのですが。。)

現在は小児では約1カ月お待ちになっている状態です。1歳になったらまずMRワクチンを受けてほしいので現状では10-11か月でMRワクチンの予約をされてください。 入荷次第予約されている方に順次連絡をしております。よろしくお願いいたします。

http://www3.nhk.or.jp/news/stopfushin/index.html

子どもの心研修会について

以前、こどもの心の診察医研修会に参加したことがあります。その際に聞いた聖路加病院の細谷先生の慢性疾患のこどもについての話や佐々木正美先生の発達障害児へ関わる方へのアドバイスの話などに感銘を受けました。自分は小児の神経の先生ではないのですがNICUの退院後のフォローアップをしていたこともあり、また地域の小児科として児の療養について興味があります。

5月と7月の土曜日に1日づつ休みをもらい計4日勉強会に行ってきました。子どもの心研修会です。研修会に出席して子どもの心相談医になれます。開業する前に資格を取れればよかったのですが開業後にこうした資格を知ったのでお休みして行ってまいりました。この勉強会になぜ参加したか?それは学校医になり学校で起きうることを勉強するため、また子育て支援が出来ると思ったからです。自分も子どもがいるのですが、つい感情的になったり「これでいいのかな?」と思うことに遭遇したりすることがあります。まあ子育てはいろいろなことがありますよね。開業して思ったのは自分の診療所でやっている乳児健診だけでは限界があるということです。(しかし、これからも乳児健診は力を入れていきますが)

今回の勉強会で興味があったのはCAP(Child Assault Prevention(子どもへの暴力防止)という人権教育プログラムです。こどもたちがいじめ、痴漢、誘拐、虐待、性暴力 といったさまざまな暴力から自分を守るための 子どもを対象にした子どもワークショップを行います。就学前、小学生、中学生、障がいのある子、 児童養護施設の子どもたちにそれぞれ発達段階にふさわしい寸劇、歌、人形劇、討論などを盛り込んで、 子どもを怖がらせることなく暴力防止の具体的対処法を教えます。従来の「~してはいけません」式の危険防止教育とは根本的に異なり、「~することができるよ」と身を守るための行動選択を練習します。 安心、自信、自由の人権を子どもたちに繰り返し伝えることで、全ての子どもたちが本来持っている「生きる力」を引き出すプログラムです。

もうひとつはコモンセンスペアレンティング(CSP=Common Sense Parenting)これは、アメリカで開発された「被虐待児の保護者支援」のペアレンティングトレーニングのプログラムです。暴力や暴言を使わずに子どもを育てる技術を親に伝えることで、虐待の予防や回復を目指すものです。アメリカネブラスカ州の児童施設ガールズ&ボーイズ・タウン(通称=Boystown)が開発した、子どもとのコミュニケーションのとり方やしつけの方法を、具体的でわかりやすい事例を通して、繰り返し学習する行動療法に基づくプログラムです。このプログラムは全米を始め、欧州、アジアの子ども達へも多く採用され、効果を上げています。〇子どもへの基本的な対応方法を学びたい・・・ 〇怒鳴らない、手を出さないしつけをしていきたい・・・ 〇具体的なしつけの方法を学びたい・・・

この2つには興味がありました。何らかの形で皆様にまた伝えられたらいいなと思います。勉強をします。

3周年です

今日は8月2日 。。。そうです ほしこどもおとなクリニックの開設記念日です。3周年になります。診察券の番号も10000をこえました。3年前来ていた赤ちゃんはもう3歳。。(当たり前のことなのですが)こうした児の成長をみることができるのはとてもうれしいことです。小児科冥利(開業医冥利)に尽きるということです。

前にも書きましたが「あの患者さんはいまどうしているだろうか・・」と思うことは多々あります。(すべての患者さんを覚えているわけではないのですが。。)それは大学病院で勤務している時もそうだし開業してやっている時も同じなのです。病気でないのは幸いなことですが遊びに来る感覚で来院していただければ嬉しいです。

今年は病児保育がOPENしました。小児・内科・アレルギーはもちろん、ワクチン・育児支援・小児在宅医療を勉強し、皆様に愛されるクリニックを目指していきます。

 

心肺蘇生の勉強会

勉強会

8/26 月曜 8/28水曜 12時30分~にテディベアを使った患者さん向けの簡単な心肺蘇生の勉強会を行います。少人数で行います。8/26と8/28は同じ内容です。無料です。興味のある方は連絡してください。

一般の方(特にお父さんお母さん)はもちろんですが夏休みということもあり子どもも参加してほしいです。。小学生から受け付けます。(やる気があればそれ以下でも可)

夏休みの宿題にどうでしょうか?レポートなど監修いたしますよ。

 

エピペンの適応

この度、日本小児アレルギー学会のアナフィラキシーワーキンググループにおいて「一般向けエピペン®の適応」を決定致しました。
一つの症状だけでエピペンの適応を示すことはとても難しい作業でしたが、各国の状況を調査した上で、一般の方にも分かりやすい症状の記載・適応判断としました。

http://bit.ly/1c889Zm

消化器の症状(繰り返しの嘔吐・持続する我慢できない強い腹痛) 呼吸器の症状(のどがしめつけられる・声がかすれる・犬がほえるような咳・持続する強いせき込み・ぜいぜいする咳・息がしにくい) 全身の症状(顔や爪が白い・脈が振れにくい不規則・意識がもうろう・ぐったり・尿や便をもらす。。。。。これらの症状が出れば迷わずエピペンを!

小学校の学校保健委員会

学校医である野本小学校の学校保健委員会に参加しました。題目はアレルギーについてです。

食物アレルギーの診療の手引き2011 http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/05/05_2011.pdfを参考にしました。

アレルギーの疫学(乳児は10% 学童は1.3-2.6%)、食物アレルギーの原因で多いもの(鶏卵 牛乳 小麦)、最近魚卵アレルギーが増えていること、アレルギーの診断について、管理(正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去・負荷試験の必要性)などフォローで気を付けていることなど自分の経験もふまえ、手引きの文章を参考にお話ししました。

お母さんより先生に 1.間違って抗原食物を食べた場合どのくらいの量で何分後にどんな症状がでるのか 2.現在ならどのくらい食べれるのか 3.給食についてどの程度の除去食を必要と感じているのか 4.クラスの子供たちと仲良く付き合いたいと思っている 5.誤食事故がおきたときの対応 また学校の対応として 1.お弁当か除去対応食か 2.お弁当はどうやって届けるか 3.除去食 調理室の対応 間違えないための工夫 4.担任よりどうしてその子が給食を食べれないか丁寧に説明 クラス仲良く生活できるように配慮 5.もしも誤食事故がおきてしまったら 必要な医学知識の理解 主治医から説明 保護者と先生のコミュニケーション、アレルギーの思いがきちんと共有できるように主治医が懸け橋にあればと思います。

またエピペンの講習、アナフィラキシーのこと、実際にエピペンの模型を使って講習しました。心肺蘇生など緊急時の場合は焦ってしまっていろいろなことができなくなります。そのためエピペンの使い方も特に学校の先生たちに知ってもらいたいと思い行いました。和やかな雰囲気で行うことができました。ここでのポイントは1.アナフィラキシーを起こしたかもしれない児を走らせない、立たせない 2.エピペンの使うタイミングです 徐々に症状は進行しますので経時的に症状の観察を行い、のどが締め付けられる、2回以上の嘔吐、ぜいぜいする、じんましんが全身に広がる、顔色不良、ぐったりなどあればエピペンを使い、脚を挙上させる、救急車を呼ぶなど処置を行います。

エピペンをうつ、心臓マッサージなど蘇生を行うなど事前に知識があれば対応が違うと思っています。8月にほしこどもおとなクリニック心肺蘇生の講習会を(これは以前と同じ内容です)、9月か10月にはこのアレルギーの講習をほしこどもおとなクリニックで行います。(また掲示いたします)

御礼

P1090380P1090378

病児保育を始めて2週間 連日予約が入り皆様にご利用いただいております。 トラブルもなく保育士をはじめスタッフ一同頑張っております。(書くのが少し遅くなってしまったのですが)内覧会の際お花をいただきました。サンフレッシュメイトと国分牧場です。

サンフレッシュメイト(http://www.sunfreshmate.com/)は院長が嘱託医をしてる心身障害者デイケア施設、障害者グループホームを運営しているNPO法人であり素晴らしい活動をしています。(もっと大きい花輪だったのですが写真を撮るタイミングが遅れました。。)

国分牧場(http://www2.gol.com/users/kokubu625-m/index.html)は安全・安心を考えたおいしいお肉を販売しています。農業体験も行っており院長家族もたまに参加しています。

どうもありがとうございました 皆様の期待にこたえられる病児保育室を目指します!

http://www.hoshiclinic.jp/byouzi_top.html

病児保育室ピッピ 安全面の工夫(追加)

病児保育室の入口にベビーゲートを設置しました。内覧会までに間に合わせたかったのですが。。人気商品(?)のため入荷が遅れました。
http://hoshiclinic.jp/byouzi_top.html
61yymKGhZsL__AA1071_