6月2017

日本脳炎ワクチン(6/27)

日本脳炎ワクチンの予約は現在とることができません。また入荷があればご連絡いたします。尚7月も1回目2回目の方が優先となります。3回目4回目のかたは8月までお待ちください。

スポット ビジョンスクリーナー

スポット ビジョンスクリーナーのデモを行っています。6カ月の乳幼児から視力スクリーニングができます。無料ですのでお気軽にお問い合わせください。視力の発達は6歳くらいまでと言われております早期に異常を発見し、適切な訓練することによって、将来弱視になることを予防することができます。デモは6月30日夕方までです。

http://welchallyn.jp/visionscreener/

病児保育室 ピッピからのお知らせ

天気予報では梅雨入りしたとの事でしたが暑い日が続いていましたね。

ようやく今日は梅雨らしい日となりましたが、これからジメジメすると思うと洗濯物が乾かないな~とジメジメした気持ちになってしまいますね。

さて毎月第4土曜日に行っています『病児保育室ピッピの開放』ですが今月は都合により第3土曜日の6月17日9:00~11:30で実施いたします。

今後 病児保育室を利用しようとお考えの方はお部屋の雰囲気、保育士の先生にも会えるので実際に利用する時に少し安心して頂けると思います。

もちろん いつも利用している方も大歓迎ですよ♪

お待ちしていま~す☆

なつかぜ アデノウィルス

外来で熱の出る風邪が多くみられます。高熱が急に見られ喉からくるかぜのため咳などの症状が少ないのが特徴です。これらは夏かぜと総称されエンテロ、コクサッキー、アデノなどのウィルスが原因となります。エンテロ、コクサッキーは手足口病の原因となります。アデノウィルスは高熱が続くのが特徴で長ければ5日以上かかります。それぞれのウィルスは喉の所見に特徴があります(手足口病は喉の奥にプツプツした発赤、アデノは赤くベッタリ膿がついている)しかし、今年流行しているものはあまり特徴がないように思います。

アデノウィルスは迅速検査ができますがあまり陽性率は高くないといわれています(7割くらい)。血液検査をすると白血球が正常なのに対しCRPという炎症の反応が上がることもあります。ウィルスなので対処療法となりますがのどの所見がひどく水分が取れない、熱の経過が長く消耗する場合は点滴や入院することもあります。溶連菌や川崎病など鑑別をすることも大事になります。

また結膜炎の症状が強い場合は出席停止となります(咽頭結膜熱と呼ばれます。熱がなく目の症状がひどくなる流行性角結膜炎もあります)前も書いたのですがアデノウィルスの寿命は10日(長いと49日!通常のウィルス8時間~2日くらい)としぶといウィルスなので注意が必要です。うがい手洗いをすることやタオル、洗面器、食器は共有しないことが予防になります。

日本脳炎ワクチン

日本脳炎ワクチンの予約は現在は一回目と二回目の方は予約を取ることができます。よろしくお願いします。まだ一回も受けたことのない方を優先したいと考えてます。予約が終了すればまた掲示いたします。

視力のスクリーニング

昔(まあ今でもそうですが)赤ちゃんのフォローアップをしていて思うことがありました。早産で生まれた方の合併症に未熟児網膜症というものがあります。網膜をレーザーで焼く治療です。その後眼科でフォローアップしてもらうのですが視力の検査は3歳くらいにならないとできないため、それから眼鏡をかけ矯正していきます。もっと早く検査はできないのかなと思っていました。また目や耳は2つあります。よって視力や聴力が大丈夫かどうかは気づくのが遅れることも多いのです。聴力はABRという検査で赤ちゃんの時にスクリーニングをしますが視力はできません。目と耳は2つありますがどちらか障害があった場合健常のものを大事にしていくのも大事なことです。

スポット ビジョンスクリーナーは、6カ月の乳幼児から大人までの、近視、遠視、乱視、不同視、瞳孔不同などの問題を見ることができます。1秒で両眼のスクリーニングが可能です。近隣の導入した先生からお話を聞いて非常にいいものと知り当院でも今年の夏から導入しようかと思います。まずはデモを行いたいと思います。(追記)6月21日午後より行います。外来業務を優先しますので込み具合によっては少しお待ちになるかもしれません。

 

スキンケア

月末にスタッフでスキンケアの勉強会に参加しました。さいたま市民医療センターと埼玉医科大学の小児アレルギーエデュケーターの方からお話をうかがいました。小児アレルギーエデュケーターとは小児のアレルギー疾患に精通したコメディカルのことでありアレルギーの患者にスキンケアや薬の塗り方をはじめ指導する方のことです。一回の説明は1時間以上であり症状を良くするぞとそのプロ意識はさすがと思わせました。クリニックでも勉強会など行い皆さんに還元していきたいです。面白かったのは実際に泡を作るコツをみんなでやってみたことです。今は泡のシャンプーなどありますが普通のボディソープを泡立てるやり方です。その泡で手を使って優しく洗います。ビニール袋を使った泡立て方、ダイソーほいっぷるんを使った泡立て方があります。Youtubeの画像も参考に見てください。

ビニール袋をつかった泡立て方

https://www.youtube.com/watch?v=2uJbmZNHmro

ダイソー ほいっぷるん

https://www.youtube.com/watch?v=u0SIUXW1Hms

あせもを思わせる方も外来で多く見られるようになりました。脂漏性湿疹の赤ちゃんなどアトピーではない方も参考になると思います。ご覧になってください。

結膜炎

結膜炎が流行っています。検査するように言われてくる方が多いです。

結膜炎の原因はウィルス性のほか、アレルギー性、細菌性などがあります。結膜炎の症状としては目やに、充血などあげられます。アレルギーが原因の場合は目やにがさらさらしています。細菌は黄色い膿性(べたっとした)目やにが出ます。ウィルスは白くべたべたした目やにがでます。細菌かウィルスか初期では鑑別するのが難しいのでまずは抗菌剤(点眼)を出すことがあります。

涙はまぶたの裏で作られ、まばたきとともに目の先の涙嚢、鼻涙管へ行きます。よって鼻が詰まった状態、夜間まばたきをしない状態のとき目やにが出てきます。明らかにウィルスの風邪を伴っているものや軽いものは経過を見ます。

結膜炎だから全員に検査をする必要はなく出席停止の感染症、流行性角結膜炎と咽頭結膜熱(プール熱)を見逃さないようにすることが大事です。咽頭結膜熱の診断は簡単です。熱が長期続く、膿がべたっと喉につくような所見があることです。検査キットでも診断がつきます。流行性角結膜炎の診断は角膜の充血など激しい症状をきたすことで診断されます。眼科ではさらなる細かい目の所見の診察、結膜から直接ウィルスの検査をすることができます。炎症が強い場合はステロイドの点眼剤が必要になります。

アデノウィルスの寿命は10日(長いと49日!通常のウィルス8時間くらい)としぶといウィルスなので注意が必要です。